観能記 平成24年の大宮薪能 その1

薪能(たきぎのう)とは、寺社の境内などの野外に舞台をつくり、
夜にかがり火を燃やして能を演じること。
大宮薪能は大宮氷川神社で行われ、
1982年に東北.上越新幹線が大宮駅を基点に開通したことを記念して
はじまったもの。今年2012年で31回目です。

今年の演目は、初日5月25日が
(素謡)翁=おきな
(能)西王母=せいおうぼ、
(狂言)茶壷=ちゃつぼ
(能)安宅=あたか。

二日目5月26日は、
(素謡)翁=おきな
(能)経政=つねまさ
(狂言)寝音曲=ねおんぎょく
(能)紅葉狩=もみじがり。

屋根のない舞台なので、雨が降れば屋内開催となります。
初日はあいにくの雨で無念の屋内になりましたが
二日目は無事、野外の舞台で開催されました。
今回は、その二日目の様子を報告します。


まず、野外舞台の様子。
氷川神社境内の大木の根元に、ヒノキの白木が引き立つ舞台が設営されます。
日が暮れるにはまだ間のある頃あいから、続々と観客が集まってきます。
着物姿の素敵なお姿をたくさん見かけました。
能がはじまる前から、すでに目の保養。

         <photo 観客>
c0238060_11332163.jpg


空には昼間の明るさが残っていますが、境内にはうす闇が漂う頃、
いきなり素謡「翁」がはじまります。
これは、今夜の薪能の無事をねがう言葉を謡うもので、
いわばお祈りの言葉。
かみしも姿の六人が、例の独特の調子でうなります。
この段階では、舞台両袖においたかがり火に、火は入っていません。

         <photo 素謡>
c0238060_11334510.jpg


続いて、三人の楽人が登場。
向かって左から、笙(しょう)、ひちりき、竜笛(りゅうてき)のいわゆる三管。
笙は、鳳(おおとり)が羽を広げた形をしていて、天空から差し込む光を、
ひちりきは、漢字がむずかしくて書けませんが、地の民の声を、
竜笛は、天と地を自在に行き来する竜の姿を、
それぞれにあらわす、とかいう話を聞いたことがありますが、
真偽定かならず、とにもかくにも、
三管が鳴り出すと、急にあたりの闇が濃くなりました。

         <photo 三楽士>c0238060_1134136.jpg


なお、左端の笙を吹く楽人の前に火鉢が置かれていますね。
これは、笙をあたためるためのもの。
夏でもあたためないと本来の音が出ないそうな。気むずかしい楽器です。
で、こんなふうにあたためます。その間、ひちりきと竜笛はヒマそう。

       <photo 笙をあたためる>c0238060_11341682.jpg


三管の鳴る中、かがり火の種火が起こされます。
観客席からも見える舞台右わきのくぼんだところで、
神職が火を起こし、それをたいまつで運んで、
かがり火の火入れ式になります。

         <photo 火起こし>c0238060_11342815.jpg


たいまつの火は、すぐにはかがり火に移さず、まず舞台を浄めます。

         <photo 舞台きよめ>c0238060_11344233.jpg


そのあと、ようやく両袖のかがり火が燃やされます。
三楽人は、まだ演奏しています。
この頃になると、火色やうやう鮮やかなり。


        <photo かがり火点火>
c0238060_1147482.jpg

ここまでが前段。このあと、ようやく薪能がはじまります。
ずいぶんと長い前フリでしたが、現場では退屈せずに見ていました。
以下、次号に続く。

<ひげG>

by saitamacitypr | 2012-06-11 15:44 | まちの話題 | Comments(0)


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