曲がっていない曲坂〜坂めぐり その一

今年4月23日付のこのブログの記事(題「坂のまち」)で、
かつて旧浦和市が坂道の愛称を募集したことを紹介しました。
今回はその続編です。

まず、その折、愛称の決まった坂は以下の21か所。

(1)焼米坂 やきごめざか
(2)観音坂 かんのんざか
(3)地蔵坂 じぞうざか
(4)曲坂 かねざか
(5)富士見坂 ふじみざか
(6)沼の上坂 ぬまのうえざか
(7)馬坂 うまさか
(8)不動坂 ふどうざか
(9)貝殻坂 かいがらざか
(10)天久保坂 あまくぼざか
(11)富士見小坂 ふじみこざか
(12)日向坂 ひなたざか
(13)社坂 やしろざか
(14)木遣坂 きやりざか
(15)神明坂 しんめいざか
(16)一ツ木坂 ひとつぎざか
(17)庚申坂 こうしんざか
(18)桜坂 さくらざか
(19)朝日坂 あさひざか
(20)北宿坂 きたじゅくざか
(21)西高坂 にしこうざか

坂は「ざか」と濁るけれど、馬坂だけは清音です。
なかなか芸がこまかいですね。ウマザカよりウマサカのほうが断然いい。

それはさておき、坂道命名のいきさつを調べているうちに
「坂道散歩」というブログを発見しました。
どなたのブログなのかわかりませんでしたが(著者不明)、
その中に「さいたま市の坂」という記事(2006年4月1日付)がありました。


この著者のかたは、全国の坂道をめぐっていて、
ここで話題にしている二十一の坂も紹介されています。

それならば改めて記事を書く必要もないとは思いましたが、
本市にかかわることなので、本市のブログの中に再録しておく意味も
あろうかと思い直し、2012年現在の状況を報告します。

「坂道散歩」の著者のかたには、わざわざ本市の坂を取り上げていただき、
この場をお借りしてお礼を申し上げます。


さて、坂道の愛称募集は、昭和54年と同59年のことです。
かれこれ30年ほど前の話。今どうなっているかしら。
二十一坂の先頭を切って、「曲坂」をたずねました。
(わたしのねぐらから近いだけなんですが。)

「曲坂」と書いて「かねざか」。
曲をカネと読むのは「曲尺」(かねじゃく)、つまり大工さんが使う直角の物差しです。

物の本によれば
「曲尺に似ているところからこの名がある。
昭和五十四年の坂道愛称募集で命名された。」
とあります。
(『わがまち浦和 地域別案内(改訂版)』
浦和市総務部行政資料室による編集。平成四年発行)
ちなみに、この本は昔の浦和を知るにはかっこうの資料です。
市の情報公開コーナーで閲覧できます。

市役所内の関係部署から昔々の坂道リストをゲットしてあったので、
そこに記された住所をたよりに坂探しに出かけました。
ところが、リストの住所表記は「浦和市」時代のもの。
なるほど合併前のことです。まあ、行けないことはあるまい。

件(くだん)の坂道の名称表示板を設置した場所は、別所2丁目8番7号。
国道17号線のすぐ西側を平行して走る裏道のような道路です。
わかりやすい。とっかかりとしては最高!

現地は長い坂道でした。何の問題もありません。
簡単である。幸先よろし。
と思いましたが、はて、曲坂というのに曲がっていません。
リストに書かれた住所に坂道の表示板もない。
平成7年に設置されたものなので、消滅してしまったかな。

<別所2-8-7付近のまっすぐな坂>
c0238060_121294.jpg

もう一度『わがまち浦和』に戻りましょう。
「別所小学校の南にある坂」と書いてある。
写真の坂道は小学校の西側になります。

ありました。別所小学校の校庭のすぐ南側を
西から東の方向、つまり国道17号のほうへ下る坂道が。
しかも、坂の途中でT字に分かれ、その枝道が南に下っている。
もしかして、これですか?

<T字坂道>
c0238060_1215177.jpg

写真の正面が曲尺の直角部。
左側が下り道、正面奥が登り。

<T字路から坂の下をのぞむ>
c0238060_1221633.jpg

直角部から下り坂方面をみると、下りきったところは武蔵浦和駅近く。

<T字路から坂の上をのぞむ>
c0238060_1222463.jpg

直角部から下り坂方面をみると、右側が真福寺境内。
その先に別所小学校があります。道の左側は墓地。


もう一度整理しましょう。
わかりやすくするために、坂道のふもと側から記述します。

武蔵浦和駅にほど近い、国道17号線の別所坂下交差点を西に入り、
すぐのところに北に上っていく細い坂道があります。

これが曲尺の最初の直線部分。
ここを登っていくと、真福寺にぶつかりT字路。
そこを左に折れてもなお坂道が続き、別所小学校の南側に出ます。
これが曲尺の直角後の部分です。

ということは、曲坂の表示板は間違ったところに設置されていたか、
あるいは、リストの記載が間違っていたか、
のどちらかということになります。
まあ、どっちにせよ、表示板が消滅していたので実害なし。

それにしても、曲坂はその名の通り、曲尺型をしていますが、
コウイッチャナンダケド、拍子抜けするほどのつつましい坂です。
昔は重要なルートだったのかもしれませんね。
ただし、今となっては名前を持つこと自体、不思議な感じがします。
逆に言えば、曲尺の坂という名を冠したおかげで、
今となってはどうということもない坂道が、改めて意識されることになりました。
名前とはそういう働きがあるんですね。納得しました。

かくして、二十一坂めぐりの第一番札所は、ややこしい始まりとなりました。
ほかの坂は見つかるんだろうか。不安。
これから暑くなる一方だし。ブツブツ。


Yahoo! JAPANの地図を拝借しました。

c0238060_1223930.jpg


(ひげG)

by saitamacitypr | 2012-07-25 16:10 | まちの話題 | Comments(0)


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