武蔵国緑区放浪 〜 坂めぐり その九

今回の坂めぐりは、お隣の川口市内の駅からはじめます。
目指す坂はさいたま市の東端の、もう落っこちそうなはずれにあり、
浦和駅F68E.gifから行こうとすると延々とバスF688.gifに乗らなければなりません。
が、武蔵野線東川口駅F68E.gifからならば、ちょいとひと歩きF476.gif

東川口駅北口を出てまっすぐに北上すると、
ほどなく左斜めに道が分かれ、長いのぼり坂になります。
一本木坂という名がつく立派な坂ですが、そこは残念ながら川口市。
でも、あたりを見回してみても、坂道名の表示板はない。(勝ッタナ!)

<ところ変われば品変わる。一本木坂のマンホール蓋はカラーでした>
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坂道をのぼり切ると、いかにも旧街道という雰囲気。
それもそのはず、その道は日光御成道(おなりみち)という歴史的な街道です。
今の呼び方では、さいたま鳩ヶ谷線または県道105号線。
冬枯れF340.gifの古街道は、しみじみとした風情がありました。風ガシミルナア〜


<日光御成道の市境付近>
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古街道の風情ということは、道幅が狭くそのわりに車の往来F68A.gifが多くて、
ヒマジンの坂めぐり歩きには向きませんね。
車をよけながら、いえ正確には車によけてもらいながら、
冬空の下を闊歩しました。kappo kappoF476.gif
やがて道が二股に分かれ、右手は転げ落ちそうな下り坂。これなん貝殻坂。

<貝殻坂の交差点>
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下り坂の向こうの遠景を見ると、坂の高度差がわかります。
坂めぐり21坂中、最大斜度かもしれない。
久しぶりにこれぞ坂!という坂に出会いました。

<貝殻坂の雄姿>
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ダイナミックにうねっていて、まことに姿がよい。
大蛇(おろち)坂ですね。
貝殻坂の名前の由来は
「この付近から貝殻が出てくるところから、この名が付けられたと思われる。」
(『わがまち浦和』 F677.gif浦和市より)

おや、「思われる」とな?
『わがまち浦和』 F677.gifにしては、珍しく自信がない書きぶりです。
前回訪問した富士見小坂で見せた切れのよい口調はどこへ行ったか。
(「冬の朝この小さな坂を駆け上がると雪化粧をした富士山が
くっきりと見えるところからこの名がある
。」)

もう一度注意して『わがまち浦和』F677.gifを読み直すと、
富士見小坂は「市民から愛称を募集して命名したもの」だが、
貝殻坂は「坂道愛称募集で従来通り『貝殻坂』と命名された」とあり、
こちらはもともとあった名前を改めて公認した形。
そこで、由来の記述F679.gifがいささか弱気になったのでしょう。正直者。

貝殻が出るというのは、縄文人の生活痕でしょうか。
いわゆる縄文海進のころには、ちょうど海から陸がせりあがっていた
はずの地形であり、十分あり得ること、と(私も)思われます。

坂名表示板もこの通り。旧市の時のものですが、まだきれいに残っています。

<貝殻坂表示板>
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さて、市の中心部に戻りましょう。
ここぉ〜は市の果て〜F7EE.gifと歌いながら(古すぎ?)バス待てば
東川口駅発、浦和駅行F688.gifがやってきて、旧の国道463号線を西に向かいます。
クリーンセンター大崎(大崎は「ク」リーンセンター、見沼は「グ」リーンセンター。ややこし)、
浦和くらしの博物館の前をすぎて、緑区役所近くで下車。
第二産業道路とさいたま川口線とにはさまれた部分の旧463号線が、ほぼ不動坂。
これは坂と言えば坂、言わなければ、道のうねりのようなゆる坂。


<平らな坂 不動坂全景>
c0238060_14561222.jpg


上の写真F6EE.gifF651.gif中央奥、左歩道側から伸びる支柱に坂道表示板。
こちらは新調されていました。

<不動坂表示板>
c0238060_14561211.jpg


不動坂の名の由来は、近所に「大聖不動尊」があるため。
探すまでもなく、上の写真の右側、不動坂の南側に何やら古い建物がありました。
何度も修理の手が入っているようで、もしかするとそれほど古い建物ではないかも
しれませんが、昔の武蔵国のほこりっぽい風景に似合うお堂です。

<木枯し紋次郎に出てきそうなお堂>
c0238060_14561396.jpg


近寄って正面の扁額を見あげて、思わず声が出ました。
「足立第七番 大聖不動尊」。
武蔵国足立郡は江戸時代のこのあたりの呼称。第七番は札所でしょう。
大きな額の横に、白い円筒形の灯りをはさんで、石製の額も残っています。
石額のほうは、ただ「不動尊」とのみ刻されている。漢(オトコ)である。かっこいい。
近在の人たちが江戸時代からずっと守り続けたのでしょうね。よいなあ。

<大聖不動尊の扁額>
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本日の予定は2坂。ここから浦和駅行のバスで帰宅F684.gifする予定でしたが、
木枯し紋次郎のお堂が気に入ってしまい、
もう少しさすらうことにした。(のが間違いの始まり。)
ここから一番近い未見の坂道は北宿(きたじゅく)坂だけど、
中途半端な場所にいるのでバスの便がない。
まだ日も高いので歩くF476.gifことにしました。

遅い昼食をとろうと思って食いもの屋を探しましたが、
週末のせいか開いている店がない。店そのものもない。
やむなくコンビニでおにぎりF6AE.gifを買って、そこの駐車場で食べました。
寒かった〜。buruburu

北宿坂というのは、簡単に言うと市立病院の手前の坂です。

<北宿坂全景>
c0238060_14561398.jpg


上の写真F6EE.gifF651.gifが何となく暗い感じがするのは気のせいではありません。
わたくしの気持ちが写っています。
たかだか2〜3キロと高をくくって歩きましたが、
寒い〜。何の因果で坂めぐり。

写真の左上に坂名の表示板がかかっています。旧市の時のものでした。
ただし、白いテープを貼った上から、ちゃんと新市名を書き入れてある。
テープを貼って旧市名を隠しただけではない。えらい。

<さいたま市と上書きされた北宿坂表示板>
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市立病院F3B4.gifのすぐそばなのでバスF688.gifの便も多いところですが、
ここでもうひとつ欲を出した。(のが二つ目の間違い。)
次なる坂は西高(にしこう)坂。ちょうどバスの路線もある。
ばんざ〜い。
と思ったが、その路線は本数が少なく、待ち時間が45分もある。
待つか、歩くか。あるいは、今日のところはあきらめるか。
わたくし、真剣に悩みました。坂めぐりシリーズの中で一番悩んだ。
結論、寒風中只待機F340.gif。漢である。(苦笑)

かくして、この日最後に訪問したのが西高坂。
県立浦和西高等学校の近くなので、この名がある。

<西高坂全景>
c0238060_15111869.jpg


ところが、現地に詳しい人たちの間では、
西高坂よりもっと有名な坂があるという。
その名も「遅刻坂」。

すばらしいネーミング。坂道の風景が見えるようです。
そこは最近、さいたま市広報課で作っている
グラフ誌「楽楽楽(ららら)さいたま」第3号(特集P10〜11)にも取り上げられました。

  遅刻坂は、昔からスポーツが盛んな
  浦和西高の正門を入ってすぐにある坂で
  勉強と部活に明け暮れる生徒たちの
  最後の難関として
  いつしか、そう呼ばれるようになった。

(「楽楽楽さいたま」第3号)

遅刻坂は、くだんのグラフ誌にきれいな写真が載っていますが、
いちおうお目汚しにここにも1枚F6EE.gifF651.gif

<遅刻坂とはこんな坂>
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さてさて、この日めぐった坂は4つ。緑区の端から端まで移動しました。
改めて歩くと、緑区は広いですねえ。
帰りのバスF688.gifが新都心に着くころにはすっかり日は傾いて、
F6BA.gifも歩けば足が棒。

<新都心夕景>
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ともあれ、これで21坂中の未踏坂は残り2つになりました。イエ〜イ。
何とか年度中にめぐり終えることができそうです。

(今日は久々の長文、ひげG)


曲がっていない曲坂     〜坂めぐり その一(曲坂)
なだらかな起伏美し木遣坂  〜坂めぐり その二(木遣坂)
菩薩の坂と合体神社       〜坂めぐり その三(地蔵坂、観音坂)
200年間昔の名前で出ています 〜坂めぐり その四(焼米坂、一ツ木坂)
富士も桜もなかりけり     〜坂めぐり その五(富士見坂、桜坂)
WANTED! 坂道愛称のオリジナルソング 〜 坂めぐり その六(沼の上坂、馬坂)
昔さいたま人は宵っ張り    〜 坂めぐり その七(庚申坂、神明坂)
桜区小坂3態         〜 坂めぐり その八(社坂、日向坂、富士見小坂)
by saitamacitypr | 2013-02-22 08:44 | まちの話題 | Comments(0)


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