カテゴリ:さいたま伝( 16 )

さいたま市の遺跡 〜「さいたま市最新出土品展2012」

こんにちは。
遺跡だいすき「めんめん」です。
アンコールワット、ボロブドゥール寺院、アユタヤ…
毎年夏休みF6BB.gifになると飛び立って、一年分のパワーを補充しています。

そんな私にとって、
先日掲載した「ひげG」のブログ記事
「200年間昔の名前で出ています 〜坂めぐり その四」は、
まさにストライクど真ん中F69E.gifでした。

南区の根岸薬師堂にある、
江戸時代のはじめから幕末にかけての古い供養塔や墓石。
その歴史を感じさせる石の趣や、観音様の表情に
すっかり心ひかれてしまいましたF379.gif

c0238060_1536166.jpg

いいですよねぇ。
まさか市内にこんなスポットがあったなんてF399.gif
こんど「ひげG」にガイドをお願いしてみようかな。



さて、前振りはここまでにして、
今回は、市内の遺跡F65A.gif
そしてそこから発掘された出土品についての話題です。

現在、さいたま市では「最新出土品展2012」を巡回展示中F68B.gifF6CD.gif

縄文時代の丸木舟などが出土し、
新聞でも取り上げられた「南鴻沼(みなみこうぬま)遺跡」や、
市内の発掘調査の最新情報を紹介しています。

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手にしたチラシによると、
さいたま市には約1200か所の「埋蔵文化財包蔵地」があるそうですF64E.gif
そして、毎年、200件以上の埋蔵文化財の確認調査、
30件以上の発掘調査を行っているのだとかF65A.gif

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10月16日(火)まで、
浦和区役所ロビー(市役所1階)で展示していました。
今回掲載している写真F6EE.gifF651.gifは、そのときの様子です。

c0238060_1536121.jpg

c0238060_1536178.jpg


このあとの巡回展示の予定は次のとおりです。
あなたのまちの近くに来たら、ぜひ見てみてくださいねF7EE.gif

10月18日(木)〜10月24日(水) プラザノース
10月26日(金)〜11月 1 日(木) プラザイースト
11月 8 日(木)〜11月18日(日) 岩槻郷土資料館 ※12日(月)は休館日
11月22日(木)〜12月20日(木) 与野文化財資料室


また、市役所9階の文化財保護課でも、
市内での発掘調査の最新情報を紹介するミニ展示を行っています。

だいたいひと月に1回程度、展示を入れ替えているそうで、
現在は、大宮区の氷川神社遺跡での発掘調査の模様や、
出土した土偶を展示しています。

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なんと、この土偶は10月に発掘されたものなのだとかF65A.gif
2000年の眠りから目ざめたばかりのものが目の前にあると聞いて、
びっくりしちゃいましたF39E.gif

ウエストがきゅっとくびれていて、
まるみのあるお尻。
縄文時代の理想の体形だったんでしょうか。

右足部分には、2cmの目盛が添えてあります。
足から首まで16cmほどで、比較的大きな土偶だそうです。

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今回の巡回展示で出土品に興味を持ち、
もっと詳しく知りたい!と思った方には、
さいたま市立博物館の常設展示がおすすめですF64E.gif

埼玉県立歴史と民俗博物館の常設展示も見ごたえありますよ。


私は先日、小学校F3BA.gifの社会科見学以来、久しぶりに足を踏み入れたのですが、
さいたま市にも貝塚がF65A.gif古墳がF65A.gifと新たな発見の連続でした。
いやはや、貝塚に古墳…教科書F677.gifのなかのことじゃなかったんですねF7CE.gif

(めんめん)

by saitamacitypr | 2012-10-17 10:08 | さいたま伝 | Comments(0)

プレイバック パートⅠ

10年ひと昔。
060.gifプレイバック、プレイバックF6DC.gif・・・、プレイバック060.gif
先日、出来立てほかほかの「市報さいたま10月号」を手に取り思った。
10年前って、どんな記事があったんだろ039.gif

市公式ホームページに、
さいたま市誕生からの市報さいたまバックナンバーはありますが、
忙しい皆さんに替わって、
私Ryuu(流)にピックアップして、紹介したい。

「プレイバック市報さいたま」をやっちゃいます。

タイトルは「プレイバック パートⅠ」。
このブログで、シリーズ化となれば、Ⅱ、Ⅲ・・・と続きますが。

今回は、「2001年10月号」を振り返ります。
そう、さいたま市が誕生したのが2001年5月1日。
11年前の今月10月号ではどんな記事が載っているのか039.gif

ちなみに、世間では、
2001年4月に小泉内閣が発足。
9月4日東京ディズニーシーオープン。
9月11日アメリカ同時多発テロ事件。
10月マイクロソフト・ウィンドウズXP発売。etc…。
並べてみると、山あり谷ありという感じでしょうか?
やはり、「9.11(きゅうてんいちいち)」の印象が強いですね。

その中、市報さいたま10月号。特集パート1では、
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守りたい「いのちF479.gif」があります。
10月1日オープンした
さいたま市立病院周産期母子医療センターを取り上げてます。
「産科部門とNICU(新生児集中治療室)、既存の病棟とも接続。
総合病院の利点を最大限に生かした画期的な施設です。」
と記事。

オープンして11年。
この年、ここで生まれ、育った子も10歳。
これからも守っていきたい!「いのちF479.gif」。

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次に、特集パート2で取り上げている
「第1回さいたま市景観賞・景観協力賞F6EE.gif
5月に、新しく生まれたさいたま市だが、
それぞれ地域の魅力は、長い歴史で培われてきたもの。
もっと、さいたま市の魅力を伝えたいと始まった表彰ですF647.gif
2007年からは景観絵画賞も加わり、バージョンアップ!
昨年第10回を機に、第1回からの受賞作品をまとめた作品集も刊行されまし
た。

10年分の多くの景観が伝えられてるが、
この10年の間に、新たに生まれた景観もあります。
新旧そろい踏み!
新しい歴史も生まれてきているんです。

そして、市報の最後のページは今も、昔も、写真F6EE.gifで締めくくり、
ネーミングは、2001年は「さいたマガジン」。
2012年は「さいたまフォト日記」。
やっぱりイベントやお祭りなどのフォトで締めたい。
ここは今でも、変わらぬスタンスです。
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たまには、学生時代の卒業アルバムみたいに、
あの時はこんなことがあったよねって、
振り返ってみるのも良いのでは?

毎月1日発行「市報さいたま(10月号)」も皆さんご覧くださいね。
どうやって、記事が編集されているか?興味がある方は、
(ポチ)が書いた「市報、読んでる?」も合わせて見てね!


(Ryuu)

by saitamacitypr | 2012-10-01 09:00 | さいたま伝 | Comments(1)

お月見(沼)

9月30日(日)は、旧暦(太陰暦)の8月15日。
いわゆる十五夜で、中秋の名月とも言われる満月の夜F3C5.gifです。
皆さんは、十五夜にお月見をしたことってありますか?
市内でも以前は、家庭の年中行事として、
この日にお月見があったようですよ。

<満月までもう一息。26日(水)午後8時30分頃、さいたま市北区から見た月>
c0238060_10395927.jpg

便利なネタ本F677.gif「浦和市史(民俗編)」、「大宮市史(第五巻)」によると、
十五夜は、秋の七草F487.gifを一升ビンなどにさして飾り、
月の見える縁先などに、机やチャブ台を出して、
月見団子(数は15個)、ボタモチ、柿、栗、里芋、
ヤツガシラ、サツマ芋などを月に供えて、お月見をするのだとか。

<同じく、午後11時30分頃>
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十五夜は、満月を祝う行事なので、旧暦(太陰暦)の8月15日に
行う家もあったようですが、市内では月遅れで9月15日に行う家が
多かったそうです。この場合は月の満ち欠けF65E.gifに関係なく、
満月でなくても、月が出ていなくても、行うのだとか。

「月が出ていなければ、お月見にならないじゃない。」というツッコミが
ありそうですが、人々は、それだけ十五夜を大切にしていたんだという
ことにしてくださいね。

とにもかくにも、十五夜F3C5.gif
市内のどこかで催し物はないかと、「市報さいたま」9月1日号の
情報掲示板を探してみると、ありましたっ!
題して、「星空散歩 〜中秋の名月スペシャル〜 」。
会場は、JR大宮駅西口徒歩3分「JACK大宮」にある
「さいたま市宇宙劇場」。プラネタリウムと観望会で
名月を楽しめます。詳しくはこちらから。



さらに、「さいたま市宇宙劇場」では、プラネタリウムで
「満月−その神秘な夜に−」という番組を投影F6F0.gifしています。
期間は、11月25日(金)までになりますので、
同劇場ホームページのトップページ、番組のご案内を
チェックしてくださいね。


<さいたま市宇宙劇場(手前の建物)>
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話はもどって、お月見に欠かせないのは、月見団子F386.gif
そのレシピが「ネタ本F677.gif」に載っています。

十五夜は、特別な日のひとつだったので、
米の粉で団子を作ることが多かったようですが・・・。

米をついて精白し、それを石臼で粉にします。
フルイにかけてから粉を湯で練り、丸めてセイロで蒸して
出来上がり。(ほんと、「ネタ本F677.gif」は偉大です。)

そういえば、子どもの頃、母親の実家F684.gifに行くと、おばあちゃんが
蒸したお団子に醤油をひたして火で炙る「焼き団子」を必ず
作ってくれました。その美味しかったこと・・・。
母屋の縁側で、お団子を練る優しいおばあちゃんの姿は、
「焼き団子」の味とともに今でも忘れることができません。

ところで、皆さんご存知のように、月F65E.gifは洋の東西を問わず、
数多くの物語や歌、詩の題材となっています。

とってほしいと泣く子もいれば、連れて行ってほしいとせがまれたり、
ウサギが住んでいるとか、吼えたり、はたまた、明かりのもとで
踊ったり、遠回りしたりとか・・・。

月にまつわるエトセトラを見渡すと、たんに「美しい」、「キレイ」という
だけではなく、「神秘的」、あるいは「妖しい」、なかには「ゆゆしい」と
いった描かれかたもありますよね。

これから、ご紹介する見沼の伝説、皆さんには月がどのように
映りますか?
少し長くなりますが、どうぞおツキあいください。

この伝説の出典は、当然ではありますが、偉大なる「ネタ本F677.gif」です。

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 秋の七草の一つにオミナエシという黄色い花の咲く
 可憐な草花がある。同じ草で白い花の咲くのをオトコエシと呼ぶが、
 見沼周辺には白黄二色の花を同時に付けるのがあり、
 里人はこれをミナノエシと呼んでいる。このミナノエシには
 次のような伝説がある。
(筆者注=ミナには「男女」を充てる。)

 見沼の近くに住む豪族に一人の娘がいたが、
 ある若者と恋に落ちた。しかし何かの行き違いから仲違いとなり、
 失恋した娘は世をはかなんで、仏門に入る決心をして
 家出してしまった。娘の小間使いに忠義の心の厚い娘がおり、
 これが主人である娘の心を知って、何とか二人の間を取りもとうと
 神仏にも頼み心をくだいた。ところが不思議な縁で、かえって
 若者と小間使いが愛しあってしまい、やがて小間使いは
 可愛い女の子を産んだ。主人に申し訳ないと小間使いは
 姿をかくし、若者の心はやがて前の豪族の娘のもとに帰り、
 二人はめでたく結ばれる。
(筆者注=オトコエシは自分勝手である。)
 二人の前から消えた小間使いが、ある月の美しい晩、可愛らしい
 女の子とともに「月の世界に帰る」といって旅立ったのを見た
 里人があり、この小間使いは二人の恋を成就させるために
 この世にあらわれた出雲の神の使いであろうと評判した。
 この小間使いの愛したオミナエシはそれから、白黄二色の花を
 同時に咲かせるようになった。
 それは主人である豪族の娘と、彼女が愛した若者とを、
 一緒にして花を咲かせようと祈ったあの優しい心が凝って
 白黄二色の花を一つの草に付けたのであろう、と里人達は
 噂しあい、この花をミナノエシと呼ぶようになったという。


いかがでしたか。「月の話ではなく、花の話でしょっ!」という声も
聞こえそうですが、「花鳥風月」という言葉もありますので、
お許しください。

<オミナエシ 平成24年8月新潟県で撮影>
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しかし、ここまで書いてどうしても気になったのが、ミナノエシ。
インターネットF7E8.gifで画像検索してもヒットしないので、
やはり、伝説の花のようです。でも、オミナエシとオトコエシが
一緒に咲いているところならば、見沼周辺にもあるかも知れません。

あさっては、月が上る前に散策に行こうかな。
いい写真が撮れたら、また、このブログF7E8.gifで報告させていただきます。

最後まで、おツキあいいただきまして、ありがとうございました。

(サンダース)

by saitamacitypr | 2012-09-28 08:40 | さいたま伝 | Comments(0)

のびのび記念日〜「のびのびシティ」が生まれるまでのお話

「のびのび」を縦にすると「9び9び」に見えるから、
「9月9日は、のびのびの日」F6CF.gif

・・・と、以前にRyuu先輩が宣言F6EA.gifしていました。

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そんな9月9日は昨日だったわけですが、
みなさんにとっては、どんな一日だったでしょうかF65B.gif
私「めんめん」は、女子6人集まって温泉F695.gifでのびのびしてきましたF7EE.gif



さて、このブログのタイトルにもなっている「のびのびシティ」。
これは、昨年11月に決まった
さいたま市の都市イメージキャッチフレーズです。

「さいたま市って、どんな市F65B.gif
「さいたま市の魅力って、なにF65B.gif

そう聞かれたら、みなさんなら、どうこたえますかF65B.gif
さいたま市には奥ゆかしい人が多いのか、
「胸を張ってこたえられますF65A.gif」という人は少ない・・・ような気がします。

少なくとも、今までの私が聞かれたら、
「地元さいたま市のことは好きだけど・・・うーん」って、
すぐには答えられませんでした。

「のびのびシティ」は、
そんなさいたま市のイメージをつくり、
市にもっともっと愛着を持ってもらえるように、
と作られたキャッチフレーズなんです。

今日はそんな「のびのびシティ」が
どうやってできたのかF34E.gifをご紹介します。



まずは、去年の7月。
キャッチフレーズ検討委員会という集まりで、
どうやってキャッチフレーズを決めるのかを話し合いしました。

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この委員会のメンバーには、
市民の方や大学教授のほかに、落語家さん、
タウン誌の編集長さん、FMラジオ局の取締役さんなども含まれていました。
会議では笑いもあり、賑やかF485.gif
意見やアイディアが次々と出る活発な委員会でした。

そして、「たくさんの方に、さいたま市について考えてもらおう。」
ということで、キャッチフレーズの公募を行うことになります。


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公募期間は
平成23年8月20日から9月5日までの17日間。

北は北海道から南は佐賀県まで、日本全国から、
なんと2,000を超える応募がありましたF39E.gif
ご応募いただいた方、ありがとうございますF65A.gif




どんな作品があったのか、
私が気になったものをいくつか紹介させていただくと・・・。

「住んでごらん 住めば住むほど 住みごたえ」
なんだかリズムがいいですF7EE.gif

「た さいたま!」
「ダサいたま」じゃなくて、多彩ってことですね。

「上手く言えない。だけど、好き!」
まさに!そうなんですよね〜。

「おかえりなさいたま。」
駄洒落ですね。でも、ひといきで言える感じが好き。
ちなみに、「いらっさいたま」というのもありました。

そして、検討委員さんが各自持ち寄った
お気に入り作品がこちら

この中からちょっと手を加えて5案にしぼり、市民投票を行いました。


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1 「いつか、僕らのふるさとになる。」
2「うまれる、ここから。さいたま市」
3「最多満足 さいたま市」
4「のびのびシティ さいたま市」
5 「ゆるっと、先端都市。さいたま市」


投票期間は
平成23年9月30日から10月9日までの10日間。


そして投票数が最も多かった、
さいたま市南区在住の中尾 慎さんの作品
「のびのびシティ さいたま市」が最優秀作となりましたF647.gif

<最優秀作品を作成した中尾さん>
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「さいたま市って、どんな市F65B.gif
「みんなが、のびのび、暮らせるまち、
未来に向かって、伸びて、伸びていくまちF65A.gif

さいたま市を愛する人が、
そう胸を張ってこたえられる日がきますようにF640.gif

ちなみに・・・
市の公式ホームページでは、
キャッチフレーズの策定手順などを詳しく掲載しています。
もっと詳しく知りたい!という方は、こちらをご覧ください。
ロゴタイプのダウンロードもできます。

c0238060_11513876.gif



さらに・・・
ただいま期間限定で、のびのびシティが
さいたま市公式ホームページのトップページをジャック中F65A.gif
9月17日までなので、こちらもチェックしてみてくださいね。

(めんめん)

by saitamacitypr | 2012-09-10 15:47 | さいたま伝 | Comments(0)

鐘塚公園の名に秘められたロマン

以前、このブログで、大宮駅開設に尽力した白井助七翁の像が
大宮ソニックシティ東側の鐘塚公園にあり、半日観光ルートにもなって
いることをお伝えしました。

リンク:「鉄道ふれあいフェア2012」と白井助七翁

今回は、その鐘塚公園の名称にまつわるお話。

学校や公民館、そして公園といった公共施設の名称の多くは、
その地域の町名や字名を引用しています。

昭和63年の大宮ソニックシティ誕生とともに開設された鐘塚公園の
名称も、昔この付近一帯の地名を「鐘塚」と称したことに由来します。

この公園、周りをビルに囲まれる中、緑と水を活かした貴重な空間として、
また、各種のイベント会場としても、訪れる人を楽しませてくれます。

       <鐘塚公園全景>
c0238060_11144375.jpg

リンク:さいたま公園ナビ 鐘塚公園


そして、旧大宮市が発行した「大宮市史第5巻」によると、
こんなロマンに満ちた伝説が記載されています。

戦国時代この辺りは幾度か戦場になったが、
ある日、旭坊(※寺院内の僧の住む建物の名称)にあった大鐘を
戦争のために供出するようにという命令がきた。
坊の主は坊宝である大鐘を出すことはできないと断ったが、

再三の命令に業を煮やし、鐘に大穴をあけて土中に
埋めてしまった。
それが鐘塚だという。
戦争が終わってから、坊の主がそこを掘ったが、
どうしたことか鐘は跡形もなくなっていた。

月日は流れて、ある時一人の農夫が仕事をしていると、
山の中から鐘の音が聞こえてくるので、山の中に入っていくと、
その鐘の音は地中から響いてくるもののようであった。
そこで音をたよりに山を掘ってみると、鐘はなく
可愛い女の子が泣いていた。その子は、
「私は鐘の精です。ここに埋められた鐘は天国に昇って行きましたが、
私は人間としてこの地上に降ろされ、土の中に生まれたのです。」と言った。
農夫は、驚き不思議に思いながら、ともかくその女の子を
わが家に連れ帰り、鐘姫と名づけて大切に育てた。
鐘姫は美しい姫に成長したが、ある月の美しい晩に、
農夫に別れを告げて月世界へ旅立って行った。
その別れに姫が詠んだ歌は、

いざさらば 月の世に住む身なれども 忘れがたなき鐘が宿かな

どこか、竹取物語を連想させる伝説ですね。

鐘塚公園の300m程南にある庚申神社の御神体は、
鐘姫が歌を書いた板戸であると伝えられ、氷川神社の御手洗池の
中の島にある弁天社は、鐘姫の霊を祀ったものだともいわれている
そうです。

   <庚申神社境内>
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庚申神社境内の花壇(ボランティアの方が育てたポーチュラカが
きれいに咲いています。)
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 <御手洗池の宗像神社(弁天社)>
c0238060_1117566.jpg

   <氷川神社の神橋から宗像神社を望む>
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昭和63年、忘れられていた「鐘塚」の名を公園につけたのは、
当時の大宮市長で、さいたま市の名誉市民である馬橋りゅう二氏。

(りゅうは、「隆」のつくりの「生」の上に「ー」が入る。)

「その地にまつわる幻想の世界を、揺りかごに揺られ、お母さんの昔話を

聞くように語り継ぐ場であってほしい。この願いを込めて、鐘塚公園と
名づけた。」と、馬橋市長は、当時の「市報おおみや」で語っています。

      <モニュメントと由来>
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おりしも、さいたま市では、鐘塚公園から程近い場所に建設中の
「(仮称)大宮駅西口第四地区複合施設」の愛称を募集しています。

保育所、子育て支援センター、シニアユニバーシティなどが入り、
平成25年4月にオープンする、この複合施設。

応募いただく愛称のイメージは、
「子どもたちがのびのび育ち、お年寄りが元気に活動できる施設である
ことがイメージできるようなもの」
「誰もが覚えやすく、親しみがわくもの」となっています。

リンク: 大宮駅西口第四地区複合施設の愛称を募集します


皆さんのご応募により、素敵な愛称がつくことを期待しています。

(サンダース)

by saitamacitypr | 2012-07-02 14:18 | さいたま伝 | Comments(0)

「鉄道ふれあいフェア2012」と白井助七翁

JRおおみや「鉄道ふれあいフェア2012」が、5月26日(土)に
「大宮総合車両センター」で開催されます。

鉄道ファンや親子連れで大盛況になる、このフェア、今年は東北新幹線が大宮〜
盛岡間で開業してから30周年を迎え、様々なイベントが用意されています。

<昨年のイベントの様子(4枚)> 「JR東日本提供」
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車両修繕作業の実演、鉄道体験コーナー、鉄道模型の運転、鉄道車両部品販売・・・etc。
詳しくは、こちらをご覧ください。

リンク:JRおおみや「鉄道ふれあいフェア2012」開催!


鉄道だけではありません。大宮アルディージャによる催し物、市民吹奏楽団による演奏、
埼玉福祉専門学校によるゴスペルなど、とにかく盛りだくさんです。

「鉄道のまち大宮のPR」を行っている大宮区役所のコミュニティ課も
ノベルティグッズを配布します!

めいっぱい、楽しんじゃいましょう!

お楽しみの後は、近くの「鉄道博物館」に足を伸ばしてみるのもいいですね。


さいたま市の魅力を知っていただく、「さいたま市内半日観光ルート」には、
「鉄道博物館ルート」もご用意しています。

リンク: さいたま市内半日観光ルート



ところで、この「鉄道博物館ルート」にある「白井助七翁の像」。
大宮駅西口ソニックシティ手前の鐘塚公園にあります。

パンフレットの説明にあるとおり、白井助七翁は、大宮駅設置のために尽力し、
鉄道のまちの礎を築きました。

<白井助七翁の像>
c0238060_1415589.jpg


合併前の大宮市が昭和57年(1982年)に発行した「大宮市史 第4巻 近代
編」では、明治18年(1885年)の大宮駅開設に向けての白井助七翁の功績
をこのように伝えています。

ちょっと長くなりますが、引用します。

『上野〜熊谷間の鉄道開業と同時に設置された埼玉県内の駅は、浦和・上尾・鴻
巣・熊谷の四駅であった。
この後、この路線が高崎まで延長すると、新たに深谷・本庄の二駅が開設され
るが、大宮駅は開設されなかった。
鉄道は、大宮を素通りしてしまうことになり、江戸時代に中山道の宿場町とし
て繁栄していた大宮町も、町勢衰退の危機に直面することになったのである。
このような事態を、「住民の利福の為なり何ぞ黙視すべき時ならんや」(大宮
駅開業五十周年記念帖・昭和十年)として、白井助七・岩井右衛門八・大野伝左
衛門・矢部忠右衛門らの地元有力者層が、大宮駅の設置運動を展開したのは、け
だし時宜を得たものということができよう。
白井らは、停車場用地の無償提供などを申し出て、時の県知事吉田清英や日本
鉄道会社に対して請願や陳情を繰り返したのである。
白井助七は、 (中略) 大宮駅の開設、日本鉄道工場の誘致にあたっては、
私財を投げうって尽力、これを実現に導いた。明治二十八年、推されて大宮町長
となったが、翌二十九年五月、現職のまま没した。』


「住民の利福の為なり何ぞ黙視すべき時ならんや」とは、「駅の開設は、市民の
利益と幸福につながる。黙って見ているわけにはいかない。」という先人達の気
概でしょうか。


また、「日本鉄道工場」とは、「鉄道ふれあいフェア2012」が開催される、
現在の「大宮総合車両センター」のこと。

今から120年以上も前、白井助七翁の未来を見据えた洞察力と地元への愛着心
がなければ、私たちは、「鉄道ふれあいフェア2012」のようなイベントを楽
しむことができなかったはずです。

白井助七翁は、昭和32年(1957年)に合併前の大宮市で名誉市民に推挙され、
さいたま市もこれを引き継ぎました。

鐘塚公園の像だけではなく、大宮駅東口から徒歩で10分ほどの「市民会館おお
みや」隣りの山丸公園にも、その功績を讃える記念碑があります。

<白井助七翁の碑>
c0238060_14162441.jpg


爽やかな五月の風を感じながら、ちょっと回り道してみませんか。
翁もどこか空の上から、眩しそうに私たちの街を見ているかも知れません。

(サンダース)

by saitamacitypr | 2012-05-21 16:11 | さいたま伝 | Comments(0)


※市WEBサイトのリニューアルのため、2013年12月23日以前の記事はリンクがつながらない場合があります。その場合は、市WEBサイトで検索をお願いします。 http://www.city.saitama.jp/


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さいたま市市長公室広報課
TEL 048-829-1039
FAX 048-829-1018
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